大切な歯を残す。品川区・大田区(東京)の歯科・インプラント・歯周病なら当院へ

第5回院内実習


みなさんこんにちは!歯科医師の正島です。
毎月ドクター全員で行っている院内実習も5回目となります。治療の説明を受けることはあっても、実際の手技(テクニック)をみることは中々ないですよね?
この実習ブログを見て少しでも歯科治療の手技を知っていただければ幸いです。

今回の実習では「支台歯形成」を行いました。「支台歯形成」とは、分かりやすくいうと「被せ物(クラウン、冠)を作るために歯を適したかたちに削る」ことです。

被せ物に銀歯や白いもの等の違いがあることは知っている方も多いと思いますが、実は被せ物を作るための削り方も、歯の種類(前歯か奥歯か)や材質(金属かセラミックか)などの違いによって全く異なります。

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最初の写真は前歯(レジン前装冠)の形成、次の写真が奥歯(ジルコニアクラウン)の形成です。

各々の種類による削り方の違いはありますが、どんな形成においても、基本原則を遵守することが大切です。そのポイントをいくつか挙げてみると、
・正確で明瞭なフィニッシュライン(削った所と削っていない所の境目)を付与する
・咬みあう歯(対合歯)との間に充分なスペース(クリアランス)を確保する
・歯や歯周組織(歯ぐきや骨など)に必要以上の侵襲を与えないようにする
などが挙げられます。

被せ物を選択する際、誰もがきれいな白い歯を入れたいと感じると思いますが、歯の長さ(歯冠長)が短かったり、上下のスペース(クリアランス)が確保できない、または咬む力が強すぎる患者様などは、場合によってはゴールドクラウン等の耐久性の高い金属をおすすめさせていただくこともあります。

また、当院では被せ物をする治療(補綴治療といいます)は、治療の最終段階で行うものと考えております。むし歯治療はもちろん、歯周病治療や咬合治療、場合によっては矯正治療など、一つ一つ段階的に行い、「口腔内の環境を整えてから補綴治療を行う」ことが大切と考えております。

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「被せ物を新しくしてほしい」「他院で治療して取れてしまった被せ物をすぐにつけ直してほしい」といったことで来院される方も多くいらっしゃいますが、患歯の状態によっては当日あるいは早期での対応が難しいこともあります。
場当たり的に対応するのではなく、しっかりと診査・診断を行って、長く患者様一人ひとりが、快適で健康なお口の中を保っていける環境をつくることが大切なことであると信じて、スタッフ一同診療に取り組んでおります。
ご理解とご協力の程宜しくお願いいたします。

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