2020/12/10
本格的な冬の到来を感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか
さて、今回は第34回の院内実習についてお伝えいたします
前回まではドクター中心の実習でしたが今回より衛生士さんも交えての実習となります
この回ではスケーラーのシャープニングおよびSRP(スケーリング・ルートプレーニング)について学びました
スケーラーは歯石を取るための鋭利な器具ですが、硬い歯石を取るたびに刃先は鈍ります
これを処置毎に砥石で研ぐことで硬い歯石を取りやすくするのが、シャープニングの目的です
マイクロスコープで刃部を拡大して、相互にシャープニングの状態の観察を行いました
次にSRPについてです
SRPはさまざまな器具により歯石を除去し、歯の表面に再び歯石がつきづらい環境を作ることを意味します
現在当院ではSRPのための道具として
・超音波スケーラー
・手用スケーラー(グレーシーキュレット)
・Er:YAGレーザー
の三種類を用意しています
今回の実習では滅菌した実際の歯(抜去歯)を使ってそれぞれどのような違いがあるかを確認しました
これに関してもマイクロスコープで観察し、実際どのように歯石が取れているのかを拡大視野で共有しました
日常的に行う歯石除去という行為ですが、これ自体が「歯周初期治療」という歯周病の治療におけるとても重要なステップです
器具操作の習熟を通してより良い治療が行えるようスタッフ一度精進したいと改めて感じました
歯科医師 林