2016/07/13
突然ですが、pHは覚えていらっしゃいますか?私はペーハーと習ったのですが
今はピーエイチと読むそうです!!!
小学生の頃、理科の授業でリトマス試験紙を使った実験をした記憶があります。
アルカリ性~中性~酸性をリトマス試験紙の染まる色で表したものでしたね。
今回お話したいステファンカーブはお口の中のpHの変動を表したもので
虫歯の機序がとてもわかりやすく表した図なんです。
お口の中は中性(pH 7)に保たれています。
食事をするとpHが一気に下がって酸性に傾いて歯が脱灰されてしまいます。
そして30分から1時間弱の時間をかけてゆっくりとpHが中性に戻ってきます。
脱灰が始まる境を臨界pHといいますが
それはとても高かくて5.5なのです。
これは、なにを召し上がっても5.5を下回って歯が脱灰すると思っていただいても大げさではないくらいです。
虫歯は脱灰が続いて続いて続いて・・・
起こると思ってください。
ですが定期的に食事をしても
すぐ虫歯にならないのはなぜだと思いますか?
口は食べ物を咀嚼し体が栄養を吸収しやすくする生きる根幹を担っています。
そんな大切な器官なので、食事で口の中が酸性に傾いて脱灰しても虫歯にならないようにバランスを保っているのです!
人間の体ってすごいですね!!
脱灰してもすぐ虫歯にならないように
唾液で再石灰化を促しています。
お子さんは唾液が多いですよね?それには理由があって
そのたくさんでてくる唾液のおかげで
もろい生えたばかりの歯でもすぐ虫歯にならないように守ってくれています。
では、唾液で再石灰化されるのに虫歯になってしまうのはなぜでしょう??
理由は2つあります。
①間食をする、俗に言うだらだら食いをすることで
脱灰している時間が長くて唾液の再石灰化が追いつかないで虫歯になってしまう。
②歯の表面にプラークが付着していて
唾液の再石灰化が効かない。
この事から甘いおやつを食べることがいけないのではなくて、だらだら食べてしまうのが虫歯をつくってしまう原因なのです。
いくつになってもふとした時に甘いものが食べたくなりますし、
砂糖がはいっている飲み物も多いですね。
なのでメリハリをもって甘味を楽しまれるのはいいのではないかと思います(^^)
歯科衛生士 向田