2017/11/05
私たちは食事をするときに
あと18ミリ下の顎を上前方にうごかし咀嚼しようかとか
今は強く噛みすぎだから下の顎をあと20ミリ右斜め下方に動かそう
など考えずに咀嚼しています
これは全て歯根表面にあるにある歯根膜と言う組織が
反射的に脳に伝え行っているとされています
この反射的に行う運動の敏感さ(感覚受容器の数)には
歯の部分によって敏感さが違っているとされ
前歯の方では奥歯に比べ3倍その感度が高いとされています
また神経の残っている歯と神経の残っていない歯では
約2倍感度が高いとされています
そうすると単純な計算にはならないかもしれませんが神経の残っている前歯と神経を抜かれてしまっている奥歯では6倍の感度が違うことになります
この感度が低いことで咀嚼するときのリズムが狂い歯根が割れてしまったり
歯ぎしりによって
必要以上にエナメル質を削ってしまう行為につながる可能性があります
そのため当院では可能な限り
歯を抜かず神経を抜かない方法を選択し治療に当たっています
上記の症例も特に症状はありませんでしたが定期検診で撮影したレントゲン写真から
虫歯が疑われた症例です
銀歯をはずしてみると真っ黒に変色し虫歯が進行しているのがわかります
20代後半になると虫歯が進行していても症状が出ないことが多くあります
自覚症状がない状態でも定期検診を受診することで虫歯の早期発見
抜髄の予防につながると思われます
定期的なメインテナンスで天然歯を守りましょう