大切な歯を残す。品川区・大田区(東京)の歯科・インプラント・歯周病なら当院へ

第7回院内実習


みなさんこんにちは!!12月に入り、また一段と寒くなってまいりましたが、皆さま元気でお過ごしでしょうか?
体調を崩しやすいこの時期、お口の中の健康管理、メインテナンスにも当クリニックへ是非いらしてください!

さて、当クリニックで毎月行っている院内実習、今回は第7回目の報告です。

前回、前々回に行った「支台歯形成」「プロビジョナル作製」(歯の土台を立てて、仮歯を作る)という工程は当クリニックでも頻繁に行われており、これらの処置は通常、同日に行うことが多いです。
支台歯形成や形成した歯牙にプロビジョナル(仮歯)を作る目的は前回、前々回の院内実習のブログ記事を見ていただければと思います。

今回はその支台歯形成からプロビジョナル作製までを通しで行い、各ステップに時間も設定して、実際の臨床により近づけた形で実習を行いました。

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理想的な支台歯形態をしっかり作ることも大切ですが、切削をお口の中で行う以上、やはり患者さんに負担をかけ過ぎないよう、出来るだけ短時間で形成を済ませることも重要です。今回はまず10分間と時間を設定し、その時点で各自がどの程度形成できているか、どこが不十分かをみんなで確認、議論し、それから更に10分かけて不足部分を切削し、完成させるという形で実習を行いました。

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こちらが最初の10分で形成したものです

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更に10分かけて形成が完了した状態です。これはジルコニアクラウンという白くて耐久性のある補綴物の形成ですが、全体的に鋭利な部分がなく、滑らかに仕上げることがポイントとなります。最初の10分と比べてそれらのポイントが改善されているかと思います。

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こちらはプロビジョナル作製時の写真です。これは完成時のものですが、この処置も最初に10分で確認、その後の10分で仕上げを行っています。

今回の実習を通して、いかに各治療工程のポイントをおさえて過不足なく適切な処置を行うことが大切であるかを再認識することができました。もちろん時間をかけたほうがより精密な治療や難しい症例の対応を行うには良い場合も多いですが、ただ闇雲に時間をかければよいというわけではありません。実際、時間を決めて実習を行ってみると、残り時間から逆算し、今行っている工程にどのくらい時間をかけられるか、次の工程は何に気をつけて何分でまとめるかなど、頭の中でより考えながら形成を行う必要があるので、前回の実習よりもかなり集中して、要点を意識しながら処置を行うことができました。
実際の臨床現場でも時間や処置内容、各ポイントなどをより考え、意識しながら治療を行えば、自然と治療時間の短縮や治療精度を向上させることができると実感することができた今回の実習でした

歯科医師 正島