2018/03/05
そろそろ春めいてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか
さて、本日は第8回院内実習の様子についてご報告したいと思います
ラミネートベニアとは、歯の表面をごくわずか(エナメル質の範囲内)だけ削って、
ポーセレンなどの薄い板を貼り付けて見かけを改善する方法です
歯の変色が大きかったり、歯と歯の間に少し隙間がある場合などや
通常より小さい歯(矮小歯)などに有効です
通常は全周を削って、その上にすっぽりかぶせもの(クラウン)を入れるのが普通です
しかしクラウンをかぶせるためには、なんともない歯を大きく削る必要があります
ラミネートベニアは表面をほんの少し(0.5mm以下)だけ削れば良いので、
処置が簡単で歯の神経にも影響はありません
今回の実習ではこのラミネートベニアの形成を行いました
まず、もともとの歯の形を型取りし、そこからどれくらい削ったかの目安とします
今回はもともとの歯の形をゴールとして歯を削りましたが、
今の歯の形を変えたい場合、理想的な歯の形を技工士さんなどに依頼してワックスで作ってもらい、
その形をゴールとして歯を削るパターンもあります
歯ぎしりの多い方、かみ合わせによっては適応でない場合も多いので
何より診査、診断が大事なのはほかの治療の場合と同様です
当院では現在のところ、ダイレクトボンディング(硬質プラスチック系材料での修復)を行うケースの方が多いですが、最終形態のイメージを持った上で歯を削るというのはとても大事なので今後の治療に活かしていきたいと思います
歯科医師 林