2019/08/20
02.かなもり歯科クリニック, 04.症 例, 16.予防歯科
当院のフッ素に関する考え方をご説明させていただきます
上記の観点からもフッ素は齲蝕予防に効果的であると考えております
文献は様々ありますが
WHO Technical Report No.846, 1994 によると
1,000ppm 以上のフッ化物イオン濃度では,500ppm
高くなるごとに 6%のう蝕予防効果の上昇がみられる
とあり
また2017 年 3 月には,フッ化物の効能がみとめられ
フッ化物配合歯磨剤のフッ化物イオン濃度の上限を
1,000ppm→1,500ppm とする高濃度フッ化物配合歯磨剤の医薬部外品として
の市販が,厚生労働省により新たに認められています
当院ではブラッシング,フロス,歯間ブラシによる,歯垢の機械的清掃が効果的に
行われたあとにフッ素を効果的に作用させるという観点から,
フッ化物配合歯磨剤に含まれるフッ素に頼るのではなく
フッ素含嗽剤(ミラノール)によるうがいをおすすめしております
当院でフッ素(ミラノール)のうがいをおすすめしているのは
以下にあてはまる患者様です
①10本以上修復された経験がある
②下顎前歯が虫歯になった経験がある
③歯肉が下がり象牙質の露出・知覚過敏が見られる
④唾液の量や質が下がり二次齲蝕のリスクが高い
⑤虫歯リスクの高い小児
どのような有益な薬でもすべての患者様におすすめできる
ものはないと考え,リスクのない患者様にはご説明をすることはありません
治療が終わった状態の長期安定性のためには
可能な限り虫歯のリスクを回避する必要があるため
このような指導をさせていただいております
当院でフッ素の含嗽剤としておすすめしているミラノールは以下のような薬剤です
当院での購入を希望の場合
口腔内のリスク判定により使用方法が異なるため
検診後の購入となります
ご理解のほどよろしくお願いたします