2020/05/13
今回は義歯修理の実習についてご報告させていただきます
※この実習は緊急事態宣言が発表される以前(昨年)に行ったものです
現在は院内でのすべての勉強会及び実習を中止しております
使用していた義歯が何らかの理由で破損してしまったり、残存歯が抜けたり欠けたりして義歯が合わなくなってしまった場合、通常は新しく義歯を製作する事が望ましいのですが、どうしても時間と回数がかかってしまう事が多く、その間義歯が使用できなくなってしまいます
そのような場合、応急的な対応として破折した義歯に人工歯やクラスプという残った歯にかける金具を組み込む事があります
今回の実習ではクラスプが掛かっていた歯が欠けてしまい、欠けた部分への人工歯の追加(増歯)とクラスプの交換を行うという想定で義歯の修理を行いました
当クリニックは患者様の長期的な歯の保存を優先した治療を理念としており、患者様の多くが予防の意識も高いためあまりこのような処置を実際に行う機会はありませんでしたが、今後各歯科医師で治療の手順に相違がないよう、各ステップごとのポイントを確認して実習を進めていきました
肉眼で既存の義歯に修理を行う場合、どうしても修正部分の段差やバリができてしまいますが、当クリニックでは日常的に拡大鏡やマイクロスコープを使用する事で修正部分を移行的で滑沢に仕上げられると考えております
このように患者様の口腔内だけでなく、義歯や型取りした被せ物なども拡大視野で精密に観察する事で高い適合精度や形態、機能の調和を常に意識して治療を行なっております
現在使っている義歯や治療した被せ物に違和感があるような方も是非一度当院でご相談ください
歯科医師 正島