厳しい残暑が続く今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか さて、本日は第32回の院内実習の様子をご報告いたします この日はインプラント実習の2回目として、サイナスリフトの模型実習を行いました サイナスリフトとは、上顎の奥歯にインプラントを入れる際に上顎にある空洞(上顎洞)の 底上げをして、インプラント体を一定の長さを確保して埋入できるようにする術式のことです このように上顎洞の底にはシュナイダー膜という薄い皮膜 (よく卵の薄皮に例えられるくらいの薄さです)が存在しており、 それを破らないように剥離し、できた空隙に人工骨を補填するような方法となります サイナスリフトを行うことにより、上顎洞までの距離が短いために インプラントを行えなかった場合でもインプラントによる補綴を行うことが可能となります まず、当院で行った症例について院長より動画説明がありました その後上顎の骨とシュナイダー膜を模した模型で実習を行いました 模型では膜自体が剥離しやすく、裏から骨の充填具合を確認できたりするのですが、 実際のオペだとかなりデリケートな操作を口腔内の視野で行う必要があるので、 改めて術式の難易度を感じました インプラントの長期安定性を考慮すると、かみ合わせのゴールから逆算して インプラントを埋める位置を設計します 必要な位置にインプラントを保持するためには、サイナスリフトを含めて 骨を増やしたり歯肉を移植する手術が必要になるケースが多いです 時間はかかりますが、安定したかみ合わせを得るためには重要な準備期間です 当院でのインプラント治療に関して疑問点等あればまずはご相談ください 歯科医師 林