2020/10/21
秋も深まり肌寒さを感じる季節となりましたが皆様お変わりないでしょうか
今回はインプラント実習3回目にして最後のテーマとなります、ソケットリフトの模型実習を行いました
ソケットリフトとは上顎の骨の量が少ない方のインプラント埋入の際に行われる骨造成手術の1つです
上顎洞という上顎の骨の上にある空洞を押し上げ、そこに人工骨などを補填してインプラント を埋め込めるようにします
前回行ったサイナスリフトは歯茎の横から上顎洞を持ち上げるのに対し、ソケットリフトは歯の生えていた部分からアプローチしていくところが大きな違いです
サイナスリフト
ソケットリフト
サイナスリフトに比べて治療の傷口を小さくできたり、インプラント埋入を同時に行える、外科手術が比較的簡便に行えるなどのメリットがある反面、骨造成に必要な部位が広範囲に及んでいたり、ある程度自身の骨の高さ(通常5㎜以上必要)がない場合はこの手術の適応とはなりません
今回は上顎洞粘膜を水圧によって挙上させるハイドロリフトシステムを用いた実習を行いました
このようにして上顎洞粘膜を挙上してできたスペースに骨補填剤を充填し、インプラント体を埋入していきます
「私は骨が少ないからインプラントはできないと言われました」とおっしゃてインプラント治療を諦めてしまっている方も時々いらっしゃいますが、今回のような骨造成手術を併用することでご自身の骨量が少なくても、多くのケースでインプラント埋入が可能となります
インプラント治療が可能かどうかはCT撮影など精密な検査を基に、詳細な治療計画を立案し、患者様に十分ご理解をいただいた後に行って参りますので、当院でのインプラント治療をご希望の方は是非まず一度ご相談ください
歯科医師 正島