2021/05/12
品川区北品川の歯医者
かなもり歯科クリニックの歯科医師
正島です
5月になりずいぶん暖かく、過ごしやすい気候になってきましたね!
東京都は緊急事態宣言の延長、ワクチン普及の遅れなどまだまだコロナの脅威から抜け出せず、不安やストレスを抱えている方も多いと思いますが、新しい生活に適応し、みんなで慎重な行動をとって感染拡大防止に努めていきましょう!
さて、今回の勉強会では「症例発表 歯肉縁下カリエスを有する患歯に歯冠長延長術を行った一症例」と題して僭越ながらわたしが症例発表をさせていただきました
今回もzoomを使ったウェビナー形式でコロナ感染に留意しながら各自適切な距離をとっての参加となりました
今回症例発表と言う形での発表は個人的に初めてでしたが、改めて約3年分の資料や治療経過をまとめることで治療後の効果や予後を再確認する大変良い機会となりました
参加していただいたスタッフの皆さんからも長期の経過を見やすく、上手にまとめていた、とお褒めの言葉をいただき、今後もより良い症例報告をしていきたいと思うことができました!
2021/04/01
春爛漫ですでに初夏の兆しも感じ始める今日この頃みなさんいかがお過ごしでしょうか
本日は先日行った院内勉強会の様子をご報告したします
この日は当院で最も頻度の高い歯周外科である
歯肉弁根尖側移動術(APF:Apically Positioned Flap)の
目的やエビデンス、症例について発表を行いました
APFは
・歯肉縁下カリエス(歯茎の下に広がった虫歯)の処置
・歯冠長延長(見た目の改善・かぶせ物の高さを確保してかぶせ物を取れにくくする)
などの目的があり、歯の延命と保存を行うことが出来ます
(今回もソーシャルディスタンスに配慮し各チェアでスライドを観る形式で行っています)
APFに関係する論文は多くありますが、実際のオペの際に考慮する点、
各ステップの疑問点などをクリアにするエビデンスの紹介を行いました
また、今回の発表担当である林が、実際の症例報告と経過について発表を行いました
歯周外科手術と聞くと、しり込みしてしまう患者さんも多いと思いますが、
虫歯が進行しすぎて抜歯も視野に入るような歯も救えるとても有効な手段です
詳細や症例はホームページにもありますので是非参考になさってください
歯科医師 林
2021/01/13
みなさんこんにちは!!年が明け、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが効かない状況ですが、こんな時こそ自分に何ができるか一人ひとりがしっかり考え、責任ある行動をとっていきたいですね!
そのような状況下であることも考慮し、今回の実習は院内にいながら一人ひとりが別々のユニットでモニターを見ながら、リモート形式で行いました
今回の内容は歯周病を診査する上で必ず行う「プロービング」の意義や正確な手技、計測したプロービング値(ポケットの深さ)をどう評価するかなどを根拠となる論文を用いて、医学的根拠(エビデンス)に基づいたプロービングを医院全体で行っていくことを目的に講義形式で行いました
具体的には歯周病で歯周組織(歯肉や骨)が破壊された部位の歯と歯肉の溝の深さを計測したり、歯肉からの出血や、歯石の有無などを調べ、歯肉の状態を調べる検査のことをプロービングといいます
プロービングで測った溝がどのような状態なのか、なぜ炎症が起こると溝が深くなるのか(溝の中で何が起こっているのか)、計測値の術者間、術者内誤差はどの程度あるのか、歯肉からの出血があれば歯肉炎と診断して良いのかといった疑問点について
その答えと、根拠となる論文を提示してプロービングで導き出した値が何を意味し、それをどう評価すれば良いか学び、実際の臨床現場での応用の仕方についてスタッフみんなで議論し、最後にかなもり歯科クリニック全体で共通の認識を持ってプロービングが行えるよう話し合いを行っていきました
今回リモート形式の実習をするにあたり院長が様々なリモート用の器具を準備し、セッティングしていただいたことで比較的スムーズに講義を進めることができました!
しばらくはこのような形式の実習が増えていきそうですが、早く普通の日常、普通の実習ができる日が来るといいですね!
歯科医師 正島
2020/12/10
本格的な冬の到来を感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか
さて、今回は第34回の院内実習についてお伝えいたします
前回まではドクター中心の実習でしたが今回より衛生士さんも交えての実習となります
この回ではスケーラーのシャープニングおよびSRP(スケーリング・ルートプレーニング)について学びました
スケーラーは歯石を取るための鋭利な器具ですが、硬い歯石を取るたびに刃先は鈍ります
これを処置毎に砥石で研ぐことで硬い歯石を取りやすくするのが、シャープニングの目的です
マイクロスコープで刃部を拡大して、相互にシャープニングの状態の観察を行いました
次にSRPについてです
SRPはさまざまな器具により歯石を除去し、歯の表面に再び歯石がつきづらい環境を作ることを意味します
現在当院ではSRPのための道具として
・超音波スケーラー
・手用スケーラー(グレーシーキュレット)
・Er:YAGレーザー
の三種類を用意しています
今回の実習では滅菌した実際の歯(抜去歯)を使ってそれぞれどのような違いがあるかを確認しました
これに関してもマイクロスコープで観察し、実際どのように歯石が取れているのかを拡大視野で共有しました
日常的に行う歯石除去という行為ですが、これ自体が「歯周初期治療」という歯周病の治療におけるとても重要なステップです
器具操作の習熟を通してより良い治療が行えるようスタッフ一度精進したいと改めて感じました
歯科医師 林
2020/07/24
みなさんこんにちは!!長い梅雨とコロナウイルスの継続的な蔓延でどうしても気が塞いでしまいますよね、、、
本来なら今頃は東京五輪も開催され、東京はもっと賑わっていたはずですが来年にはきっと開催出来ることを信じて今は耐え凌いでいきましょう!!
今回の実習報告、内容は「口腔インプラント の基本」(ドリリング)についてです
みなさんはインプラント 治療がどの様なものかご存知でしょうか?「名前は聞いたことあるけれどあまりよくわからない」「何となく怖い、高額なイメージがある」そのような方が多いのではないでしょうか?
インプラント(歯科で用いるものは正式には口腔または歯科インプラントと呼びます)は歯を失った部位(骨)に対して人工歯根(インプラント体)を埋め込み、それを土台として人工歯(上部構造)を取り付けて口腔機能の回復(噛めるようにする)を目的とした治療法です
インプラント体の埋入には外科手術が必要であり、自由診療のため高額になってしまうなどのデメリットもありますが、残っている歯への負担が少なく、入れ歯やブリッジなどの他の手段に比べ快適性や審美性も高いため現在では多くの方が選択される治療法になっています
インプラントの具体的な治療の流れや細かい特徴については、当院ホームページ「診療科目と料金」内の「インプラント」のページを是非ご覧ください
今回の実習ではインプラント体を埋入するための穴(埋入窩)を形成する実習を主に行なっていきました
自習内容自体は顎の模型にドリリングを行うという一見単純なものに見えるかもしれません(写真だけ見ると少々地味ですね、、(^^; )
しかし、実際は埋入部位をどこに設定するかCT上で綿密に分析、ミリ単位で設定をし、その設定した部位にピンポイントで埋入しなければなりません
また埋入深度や傾斜、残存歯やインプラント間の距離が適切になるよう考慮し、ドリリングにおいても骨にダメージを与えないように回転速度やトルクに注意するなど実に多くのことを考え、注意しながら形成する必要があります
次回は上顎の骨が薄い部位にインプラントを埋入するための応用テクニックである「サイナスリフト」の実習報告を予定しています
インプラントにご興味のある方は是非ご覧ください!お楽しみに!!
歯科医師 正島
2020/07/02
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか
さて、今回は第30回目の院内実習についてご報告いたします
(ちなみに実習はコロナ感染拡大前に行われたものです)
皆さんは一度つくった義歯が時間が経つにつれて合わなくなった経験はありませんか?
歯を抜いた後の土手の形というのは日にちが経つにつれて変化します
(抜歯直後が顕著ですが、土手の形が安定してからも徐々に形態の変化は起こります)
噛み合わせは安定しているものの土手の形が合わなくなってしまった義歯を修理する方法を
リベース(もしくはリライニング)と呼びます
今回の実習では、義歯に一層レジン材料を流して口の中で適合を向上させる
リライニングを模型上で行いました
実習用模型はあえて元々の義歯の色が違いますが、臨床ではいかに接着操作と研磨を行なって
新しく追加したレジン部分を一体化させるかがポイントとなります
今回も黙々と義歯の研磨を行いましたが、こだわればキリがない作業です
改めて技工作業の奥深さを感じる実習となりました
ちなみに義歯の内面が合わなくなった場合にご自分で内面に貼る材料が市販されていますが、
これをご自分で適切に行うのはとても難しいことです
逆に義歯の噛み合わせを崩したり、当たりや土手の吸収の原因となってしまうこともあります
義歯は問題なく経過していても半年から一年くらいで調整が必要です
詳しくはお問い合わせください
歯科医師 林
2020/05/13
今回は義歯修理の実習についてご報告させていただきます
※この実習は緊急事態宣言が発表される以前(昨年)に行ったものです
現在は院内でのすべての勉強会及び実習を中止しております
使用していた義歯が何らかの理由で破損してしまったり、残存歯が抜けたり欠けたりして義歯が合わなくなってしまった場合、通常は新しく義歯を製作する事が望ましいのですが、どうしても時間と回数がかかってしまう事が多く、その間義歯が使用できなくなってしまいます
そのような場合、応急的な対応として破折した義歯に人工歯やクラスプという残った歯にかける金具を組み込む事があります
今回の実習ではクラスプが掛かっていた歯が欠けてしまい、欠けた部分への人工歯の追加(増歯)とクラスプの交換を行うという想定で義歯の修理を行いました
当クリニックは患者様の長期的な歯の保存を優先した治療を理念としており、患者様の多くが予防の意識も高いためあまりこのような処置を実際に行う機会はありませんでしたが、今後各歯科医師で治療の手順に相違がないよう、各ステップごとのポイントを確認して実習を進めていきました
肉眼で既存の義歯に修理を行う場合、どうしても修正部分の段差やバリができてしまいますが、当クリニックでは日常的に拡大鏡やマイクロスコープを使用する事で修正部分を移行的で滑沢に仕上げられると考えております
このように患者様の口腔内だけでなく、義歯や型取りした被せ物なども拡大視野で精密に観察する事で高い適合精度や形態、機能の調和を常に意識して治療を行なっております
現在使っている義歯や治療した被せ物に違和感があるような方も是非一度当院でご相談ください
歯科医師 正島
2020/03/17
恒例の院内実習も28回を迎えました
この回では「入れ歯の型取り」をテーマに実習を行いました
入れ歯では歯の型取りと違って土手や粘膜などの柔らかい組織の形を記録します
患者さんに舌や顎を動かしてもらいながらの型取りなので模型を使うと実際とはだいぶ違うのですが
トレーの大きさや印象材(型取りのための材料)の状態を確認しながら実習を行いました
このように従来の方法は、柔らかくて弾性のある材料を口の中で固めることで歯や土手の型取りを行っていましたが、
材料が固まるのにかかる時間は最大5分ほどで、患者さんの負担が大きい側面もありました
最近急速に普及しているのは「光学印象」という方法です
口の中に小さな光学スキャナを入れて画像データを集積することで型取を行います
3Dデータを技工所に送ることでかぶせ物を作製してもらうという、新しい方法です
当院でも昨年9月からこの口腔内スキャナを導入し、症例に合わせてかぶせ物の作製を行っております
かぶせ物の精度もよく、患者さんの負担も少ない方法なので評判は上々です
この光学スキャナでも型取りのコツはありますので、今回の実習では各人の口の中の型取りをしてトレーニングを行いました
従来の型取りは「一発勝負」という側面があり、多くの歯の型取りを精密に行うのはとても緊張感を強いられていましたが
光学印象はソフトウエアで情報量が足りていないところ(うまく型取りできていないところ)を指摘してくれて、追加スキャンを行えば補完できる、という大きなメリットがあります
そのほかにも再作製が容易、非接触で型取りするので外科処置直後の型取りが可能など、従来では不可能だったことも可能となります
歯科分野でのデジタル活用はこれからまだまだ可能性が広がっていますので、そのメリットを見極めていち早く患者さんに還元できるよう勉強していきたいと思います
歯科医師 林
2020/03/05
こんにちは!
段々と厳しい寒さも和らいできましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日定期的に行っている院内勉強会がありました。
院内勉強会は4か月に一度スタッフ全員で行っています。
今回は3年前にも来て頂いた、歯科専門の接遇講師をされていらっしゃる
久保佳世子先生にお越しいただき接遇マナー研修をしていただきました。
前回の勉強会の際にいたスタッフは改めて前回学んだ事の再確認もできました。
今回久保先生の研修を初めて受講したスタッフは沢山の事を学べたと思います。
久保先生の研修、とても大好きで、
知識の吸収量が多いことはもちろんのこと、向上心がすごく高まります。
そしてすごく楽しいです。(*^_^*)
また次回お会いした際には
成長した姿を皆で見せたいと思います。
久保先生、ありがとうございました!
2020/02/20