2017/12/15
みなさんこんにちは!!12月に入り、また一段と寒くなってまいりましたが、皆さま元気でお過ごしでしょうか?
体調を崩しやすいこの時期、お口の中の健康管理、メインテナンスにも当クリニックへ是非いらしてください!
さて、当クリニックで毎月行っている院内実習、今回は第7回目の報告です。
前回、前々回に行った「支台歯形成」「プロビジョナル作製」(歯の土台を立てて、仮歯を作る)という工程は当クリニックでも頻繁に行われており、これらの処置は通常、同日に行うことが多いです。
支台歯形成や形成した歯牙にプロビジョナル(仮歯)を作る目的は前回、前々回の院内実習のブログ記事を見ていただければと思います。
今回はその支台歯形成からプロビジョナル作製までを通しで行い、各ステップに時間も設定して、実際の臨床により近づけた形で実習を行いました。
理想的な支台歯形態をしっかり作ることも大切ですが、切削をお口の中で行う以上、やはり患者さんに負担をかけ過ぎないよう、出来るだけ短時間で形成を済ませることも重要です。今回はまず10分間と時間を設定し、その時点で各自がどの程度形成できているか、どこが不十分かをみんなで確認、議論し、それから更に10分かけて不足部分を切削し、完成させるという形で実習を行いました。
こちらが最初の10分で形成したものです
更に10分かけて形成が完了した状態です。これはジルコニアクラウンという白くて耐久性のある補綴物の形成ですが、全体的に鋭利な部分がなく、滑らかに仕上げることがポイントとなります。最初の10分と比べてそれらのポイントが改善されているかと思います。
こちらはプロビジョナル作製時の写真です。これは完成時のものですが、この処置も最初に10分で確認、その後の10分で仕上げを行っています。
今回の実習を通して、いかに各治療工程のポイントをおさえて過不足なく適切な処置を行うことが大切であるかを再認識することができました。もちろん時間をかけたほうがより精密な治療や難しい症例の対応を行うには良い場合も多いですが、ただ闇雲に時間をかければよいというわけではありません。実際、時間を決めて実習を行ってみると、残り時間から逆算し、今行っている工程にどのくらい時間をかけられるか、次の工程は何に気をつけて何分でまとめるかなど、頭の中でより考えながら形成を行う必要があるので、前回の実習よりもかなり集中して、要点を意識しながら処置を行うことができました。
実際の臨床現場でも時間や処置内容、各ポイントなどをより考え、意識しながら治療を行えば、自然と治療時間の短縮や治療精度を向上させることができると実感することができた今回の実習でした
歯科医師 正島
2017/11/24
2017/09/25
みなさんこんにちは!歯科医師の正島です。
毎月ドクター全員で行っている院内実習も5回目となります。治療の説明を受けることはあっても、実際の手技(テクニック)をみることは中々ないですよね?
この実習ブログを見て少しでも歯科治療の手技を知っていただければ幸いです。
今回の実習では「支台歯形成」を行いました。「支台歯形成」とは、分かりやすくいうと「被せ物(クラウン、冠)を作るために歯を適したかたちに削る」ことです。
被せ物に銀歯や白いもの等の違いがあることは知っている方も多いと思いますが、実は被せ物を作るための削り方も、歯の種類(前歯か奥歯か)や材質(金属かセラミックか)などの違いによって全く異なります。
最初の写真は前歯(レジン前装冠)の形成、次の写真が奥歯(ジルコニアクラウン)の形成です。
各々の種類による削り方の違いはありますが、どんな形成においても、基本原則を遵守することが大切です。そのポイントをいくつか挙げてみると、
・正確で明瞭なフィニッシュライン(削った所と削っていない所の境目)を付与する
・咬みあう歯(対合歯)との間に充分なスペース(クリアランス)を確保する
・歯や歯周組織(歯ぐきや骨など)に必要以上の侵襲を与えないようにする
などが挙げられます。
被せ物を選択する際、誰もがきれいな白い歯を入れたいと感じると思いますが、歯の長さ(歯冠長)が短かったり、上下のスペース(クリアランス)が確保できない、または咬む力が強すぎる患者様などは、場合によってはゴールドクラウン等の耐久性の高い金属をおすすめさせていただくこともあります。
また、当院では被せ物をする治療(補綴治療といいます)は、治療の最終段階で行うものと考えております。むし歯治療はもちろん、歯周病治療や咬合治療、場合によっては矯正治療など、一つ一つ段階的に行い、「口腔内の環境を整えてから補綴治療を行う」ことが大切と考えております。
「被せ物を新しくしてほしい」「他院で治療して取れてしまった被せ物をすぐにつけ直してほしい」といったことで来院される方も多くいらっしゃいますが、患歯の状態によっては当日あるいは早期での対応が難しいこともあります。
場当たり的に対応するのではなく、しっかりと診査・診断を行って、長く患者様一人ひとりが、快適で健康なお口の中を保っていける環境をつくることが大切なことであると信じて、スタッフ一同診療に取り組んでおります。
ご理解とご協力の程宜しくお願いいたします。
2017/09/16
こんにちは!
早いもので9月も半ばとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて先日は、マイクロスコープのアシスタントセミナーに参加してきました。
当院では精密根管治療をする際にマイクロスコープを使用しています。
当院の一番奥にある診察室にある大きな機械です。
マイクロスコープを導入している歯科医院は全国でも3%しかないそうです!
先生はマイクロスコープのレンズを覗いて処置を行っています。
実際に私もマイクロスコープを覗いてみました。
普段なかなかマイクロスコープを覗く機会はなかったので、とても貴重な体験でした!
先生はこの世界の中で処置をしているのかと、衝撃を受けました。
私も講師の先生にアシストのコツをお教えいただいたので、
スムーズに診察が進むようアシストができたらいいなと思いました!
今回もとても楽しいセミナーでした!
2017/08/29
毎月恒例の院内実習も今回で4回目です。
今回はセラミックインレーの形成について学びました。
セラミックインレーと金属のインレーの削り方の違いは
①セラミックは割れることがあるのでなるべく角のない、なめらかな形成をして
一定の厚みを持たせる
②窩洞の際に斜面をつけない(薄い部分が欠けるから)
といったところです。
これらの違いを表現するのに重要なのは使う道具(ダイヤモンドバーなど)です。
内側性の部分(歯の溝に当たる部分)を形成するのはインレーバーを用いますが、
右がメタルインレーを形成するときのシャンファーバー、
左がセラミックインレー用やセラミッククラウン用のラウンドショルダーバーです。
微妙な形状の違いがお分かりいただけるでしょうか?
さらに低速で細かい形成をするときに使用する、5倍速エンジンというものがあります。
歯科治療において道具の役割は大きく、使いたい時に使いたい道具が滅菌中などで
使えないのはストレスです。
かなもり歯科クリニックではそういったことがないように十分な数の器具が準備されていますし、
メンテナンスにも配慮しています。
良い治療のための設備は整っているので…より一層の技術向上に努めたいと思います。
2017/08/09
こんにちは!
最近は傘を持って出かけることが多いですね。台風の数は例年に比べると少ないような気がしていますが・・・。当院にご来院いただいた際、急な雨降りで傘をお持ちでいらっしゃらない時は受付にお声掛けくださいね!
さて先日は、ルシェロシリーズの歯ブラシセミナーに参加してまいりました。
患者様の中でも「P-10」や「P-20」を使用されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。当院でも数多く置いているルシェロシリーズです。
今回のセミナーでは、それぞれの歯ブラシの特徴などの解説を聞き、ルシェロシリーズの歯ブラシ全12種類を実際に試すという内容でした。
全て話を聞きながら、一気に試すという機会は中々ないので、とても貴重な時間でした。
全12種類細かく特徴が分かれていて、医師や衛生士がその方に合った歯ブラシを処方しています。
今ある症状・自分に合った歯ブラシを使用することはとても大切です。
症状に合った歯ブラシを使用した場合、どのように改善されたかという症例写真もセミナーの中で見ることが出来ました。目に見えて改善がされていたので、歯ブラシ選びも重要だと感じました。
どの歯ブラシがご自身に合っているのか、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
セミナーに参加したので、認定証いただきました!
歯科助手 齊藤
2017/07/01
みなさん、こんにちは。
先日、第三回GPアカデミー実習を行いました。
今回の実習では「メタルインレー窩洞形成」を行いました。
平たくいうと主に保険領域で行う”歯の詰め物”を作成するための窩洞形成(歯を詰め物が入る形に削ること)です。
今回は特に歯と歯の間の面の虫歯である、「隣接面う蝕」を想定した窩洞形成を中心に行いました。
専門的な形成のポイントは色々ありますが、隣の歯を削ってしまわないこと、詰め物がちゃんと入るように外開きにする(アンダーカット、引っかかりを作らない)ということ等は言うまでもなく重要なことです。
今回は1本の窩洞形成にどのくらい時間がかかっているのか計測をしたり、途中で各々のドクターの形成を全員で確認し、ディスカッションを行うなどしました。
このような実習を行う事で普段当たり前のように行っている基本処置を見直すよい機会になり、基本の大切さを再認識させられます。
次回はセラミックインレー、ゴールドインレー窩洞形成の実習を予定しています。どうぞご期待ください。
歯科医師 正島
2017/06/29
こんにちは!じめじめとした気候が続いていますね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日は外部の講習会に参加してきました。
この講習会はとても人気で、約半年弱待ちました!
そんな講習会、テーマは「練り」です!
歯科医院では、様々な場面で色々なものを練っています。
代表的なものでいえば、患者様が被せ物を作製する際に行う型取り。
型取りの時に、歯型を取りますよね。その材料も私達が練っています。
こちらは時間と力の勝負!
コツを教えていただいたり、実践練習してみたり・・・。
講習は約2時間という短い時間ではありましたが、全部で4種類の練りを練習してきました。
4種類の練りで合格を貰えないと帰れないこちらの講習。
しっかり合格をいただいてきました!
今後にしっかり生かしていきたいと思います!
歯科助手 齊藤
2017/06/24
2017/06/21
先日(公社)日本歯科先端技術研究所 創立30周年記念学術講演会ならびに
祝賀会に参加させていただきました
創立30周年記念学術講演会にて
「インプラント周囲のティシュマネージメント」という演題で
講演をさせて頂く機会をいただきました
講演会では非常に興味深い演題ばかりで
発表だけではなく非常に勉強になりました
また講演後多くのご質問をいただけたのは本当に嬉しく
様々な先生とお知り合いになれたのは貴重な体験でした
また祝賀会では日本歯科先端技術研究所が非常に歴史ある会であることが
再認識できました
このような会で講演の機会をいただけたことに深く感謝いたします
理事の先生また関係の諸先生方ありがとうございました!!