2024/01/18
品川区の歯医者 かなもり歯科クリニックの歯科助手の鶴見です。
歯科検診でよく使われている用語歯科検診の用語で、
C、しゃせんとなど言われ、意味がわからなかったという経験はありませんか?
そこで、歯科検診などでよく使われている用語の意味などや
見方などをわかりやすくご紹介していきます。
歯科検診(Dental Check-up):歯科医師が患者の口腔健康を評価をし、
歯や歯ぐきの問題を早期に発見するための定期的な診察のこと。
虫歯、歯周病、口内炎などの疾患を予防または治療するために行われます。
虫歯は英語では「Caries(カリエス)」と書きます。
Cとはその頭文字をとったものです。
つまり虫歯の状態を表す際に、Cと表現します。
また、歯医者さんでよく
C1(シーワン)、 C2(シーツー)などと聞く事があると思います。
Cの後につく数字は、虫歯の進行度合いを意味します。
虫歯の進行度合いは、0〜4まであります。
C0(シーオー)
自覚症状はほとんどありません。
歯の表面が一部もろくなっている状態です。
C1 (シーワン)
この段階でも自分で発見するのは難しいです。
舌で触るとザラザラするような感覚があります。
C0、C1の段階では削ったりせず、
丁寧な歯磨きやフッ素塗布などでむし歯の進行を食い止めます。
C2 (シーツー)
冷たいものが歯に染みるなど、
自覚症状が出てくるのはこの段階以降です。
C3 (シースリー)
虫歯が神経の近くまで進んでいて
冷たいものよりも熱いものが染みるようになります。
C4 (シーフォー)
神経は死んでしまい、歯の根元に膿が溜まってしまいます。
また、ボロボロになった歯根だけが残ります。この段階になると治療が難しくなります。
composite resinの略語で、
セラミック粒子と合成樹脂を合わせた白い修復用材料(プラスチック)のことです。
虫歯を削り取った穴にペースト状のCRを歯に詰め、
特殊な光を照射して硬化させます。
一度治療した虫歯のまわりに再びできた虫歯のことです。
二次カリエスと呼びます。
現在生えている乳歯、永久歯または虫歯や初期虫歯(CO)がない歯の事です。
歯の詰め物に使われる材料の一つ。
銀と水銀とすずを混ぜて作られています。
削る時に人体に害があるという論文もあり、現在では使われていません。
インレーとは、やや大きい虫歯(C3~)の場合に虫歯の部分を削り取り、
その部分に詰めていく人工の詰め物の事です。
基本的に保険では銀歯になります。
保険外だと、セラミックやゴールドなど種類は様々になります。
材質によってメリットとデメリットがあるため、慎重な材質選びが必要です。
FCKとは、Full Cast Kroneの略です。
歯全体を金属で覆う金属のかぶせ物の形態を、
ドイツ語で表記したものです。
英語では「FMC(Full Metal Crown)」です。
最近はこちらで呼ばれる事が多いですね。
フルキャストクラウン(full cast crown)と呼ぶ歯科医院さんもあるそうです。
歯には番号をつけています。
歯にはそれぞれ名前がありますが、
カルテに記入する時に手間がかかるため
『歯式』と呼ばれる番号を代わりに用いています。
永久歯は1~8の番号、
乳歯はA~Eのアルファベットで示します。
永久歯(大人の歯)の歯式
永久歯は歯列を上下左右の4分割にし、
奥歯に向かって1〜8までの番号で表されます。
乳歯の歯式
乳歯も永久歯と同じく歯列を上下左右の4分割にし、
歯列の中心の前歯から奥歯に向かって
A〜Eまでのアルファベットで表現します。
虫歯は噛む面や付け根だけではなく、
歯と歯の間など直接見えない所にもできやすいです。
レントゲンや精密機器を使って歯科医師が虫歯の有無を確認します。
被せ物の下に虫歯ができてることがあります。
当院では拡大鏡を使用し、虫歯の早期発見を行います。
拡大鏡を使用することによって、肉眼では見ることのできない
歯の細かい凹凸や隠れた根管、
補綴物のフィットの状態といったさまざまなことが確認できます。
それにより、検査や診断の能力が大幅に向上すると共に、
より精密な治療が可能となります。
虫歯は自然には治らないので歯科検診で見つける事が重要です。
歯茎の状態や出血の有無、歯周ポケットの溝の深さを測定し どのくらい歯周病が進んでいるかチェックします。 歯周病は痛みのない病気なので、検査が重要となってきます。
歯並びに問題があると、磨き残しが多くなって
虫歯や歯周病になりやすくなります。
顎の発育に悪影響を与えたり、顔の形のバランスが崩れたり、
滑舌が悪くなったりすることもあります。
骨の状態を調べるためにレントゲンをとります。
虫歯の進行状態・歯周病の進行状態
被せ物や詰め物の状態など
見た目だけではわからない事がレントゲン撮影で判明します。
口腔内写真を撮影することにより、
虫歯、歯周病、歯の欠損、咬合問題など
患者様の口腔内を明確に映し出されます。
治療前と治療後の写真を見比べると、
一目瞭然だったりして患者様自身の
モチベーションアップにも繋がりますので非常に重要です。
磨き残しについてのアドバイスや患者様にあった歯ブラシの形や大きさ
歯ブラシの持ち方、当て方などブラッシング方法などを指導していきます。
噛み方の癖などを把握する事で患者様の正しい噛み合わせを
チェックしていきます。
当院の場合ですと4ケ月に1度と呼びかけています。
一般的には、3ヶ月~6ヶ月が良いと言われています。
お口の健康を維持しやすくなりますし、
虫歯などが新たにできても早期発見でき
短期間で治すことが可能になります。
歯石は、歯科の専用の機械を使わないと除去できませんので
歯石が多くの歯に付着している可能性が高くなるのが3ヶ月~4ヶ月程度です。
細菌の働きにストップをかけるタイミングとしてベストなのがこの期間です。
お子様は歯医者を怖がってなかなか受診するのをためらってしまいますが、
当院はお子様のペースに合わせて検診やフッ素塗布や歯ブラシ指導など
進めていきますので、安心してご来院して下さい。
最後には風船のプレゼントなどお子様が頑張れる工夫などしています。
ここまでは歯科検診の重要性について触れてきました。
虫歯や歯周病などの問題がないと、検診に行かなくてもいいやと
思ってしまいがちですが、初期の段階で治療を開始することは、
健康面はもちろん治療費用を抑える事ができます。
放置しておいて検診に行かず症状が進行してしまうと、
痛みが強くなる・通院回数や費用が増えるほか、
歯を失ってしまう恐れもあります。
そのため歯科検診は定期的に受ける事おすすめしております。
当院の場合ですと、3割の保険適応でだいたい
3000円前後で定期健診受ける事ができます。
お時間は40分~50分程を目安に進めていきます。
患者さんの口腔内の状況や、しばらく定期検診を受診していない場合には、
お費用が多少変わる事があります。
歯科検診では歯科専用の言葉があり、難しいですよね。 検診に行くことによって、虫歯の有無、歯周病の状態 噛み合わせや歯並び、清掃状況などをチェックします。 検診により虫歯や歯周病を早期発見・早期治療できるに 越したことはありませんので、 定期的な検診などがとても大事になってきます。 歯科用語なども覚えておくと検診の時に、 虫歯がどれだけ進行してるのかなどを ご自身でご理解できると思いますので この機会にぜひ覚えてみてください。 歯が健康的であることは、良い印象を与えるだけではなく、 自分自身の健康面、自信にもつながります。 歯周病専門のクリニックとして、虫歯治療から噛み合わせまで、 患者様の満足を第一に最後まで治療します。 私たちは、患者さま一人ひとりに合わせた トータルな治療をご提案しています。 初診のお申し込みは、24時間WEBから可能です。 皆様のご来院を心からお待ちしております。
2022/02/22
品川区北品川の歯医者
かなもり歯科クリニックの歯科医師
林です
当院では可能であれば3歳から、ご家族が同席しない状態(いわゆる母子分離)での
治療やメンテナンスを推奨しています
お子さまの歯科治療においてご家族が同席したほうがいいのかどうか諸説ありますが、
当院としてはお子さま自身が主体的に治療に参加する姿勢を
大切にしたいと思っています
ご家族がいるとどうしても
「ここが痛かったんだよね?」「この歯ならびが気になるんだよね?」など
大人を介しての意見となり、お子さまの意見を直接聞けないケースが見受けられます
ご家族がいない場での治療やメンテナンスは
はじめのうちは緊張や不安があるかもしれませんが、すぐに
「こんなふうにみがいてるよ」「おうちで○○してあそんだよ」など
スタッフにたくさんお話をしてくれるお子さまがほとんどです
ひとりでユニットに座って大人と同じように治療を受けるという経験は
お子さまの自信となり
自分の歯を自分で守っていこうという主体的な姿勢につながると信じています
細かい治療内容やご家族のご協力が必要な際は治療後にお伝えいたしますので
安心してスタッフにお子さまをお任せください
またどうしてもご家族と離れることへの不安が大きい場合は
同席での治療も可能なので事前にご相談ください
2020/08/01
こんにちは!
8月に入り長い梅雨が明けてきました(*^^*)
皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
恥ずかしながら、先日自分自身に虫歯が見つかり当院で治療を受けました( T_T)
今回私が行った治療がMTA直接覆髄法といって歯の神経を残す治療です。
久しぶりの治療で緊張しましたが院長先生やアシストに付いてくれたスタッフの方の声かけがあってとても安心して治療を受けることができました!
それほど酷くはない虫歯だと思っていましたが神経に関わる虫歯と聞き、定期的に検診に行くことが大切なことだと改めて感じることができました。
今回私が行ったMTA直接覆髄法の治療方法は当院のWebサイトに詳しく掲載しております!是非そちらをご覧ください!
これから暑い夏が始まります。皆さま熱中症には充分に気をつけてお過ごし下さい。
歯科助手 荒井
2020/05/23
04.症 例, 05.虫歯治療, 17.審美修復, 18.ダイレクトボンディング
入り口はちいさいけれど中で大きくなっている虫歯です
削ってみなければどこまで虫歯が進行しているか
レントゲンでも判断しにくい場合があります
青く染め出されているところが虫歯の部分になります
ここまで大きくなっている虫歯の場合
すべて虫歯を除去すると神経まで達する可能性があります
神経が露出してしまいました
神経が露出する可能性があったため
事前にラバーダムをかけて唾液にまみれないように処置を行っております
この状況でMTAという素材で神経の露出した部分を
覆うことにより神経をすべて取ることなく温存できる可能性があります
成功率は80-85%前後ですが神経をすべて取ることによるデメリットを考慮すると
非常に有益な治療法と我々は考えております
最後はダイレクトボンディングで修復し
治療終了です
一日の来院で終了できるのも大きなメリットです
お気軽にご相談ください
2020/05/21
04.症 例, 05.虫歯治療, 07.歯周外科処置, 15.矯 正
神経の治療を行った歯は
歯冠の高さが全くなくなってしまっている場合があります
原因としては
①もともと神経を抜く前から高さがなかった
②神経の治療をしている間に処置している歯が移動してしまった
③上の歯が伸びてきてスペースがなくなってしまった
などが考えられます
この状態のまま被せものを行うと
①高さがないのでかぶせものが取れやすい
②かぶせることができたとしても噛み合わせの面が平らになり咀嚼効率がわるい
③かぶせものが高くなってしまい歯根が折れるあるいは顎関節に負担が生じる
などが考えられます
この場合
歯冠長延長術を行い歯肉の位置を下げることで
歯の高さを回復して適切なかぶせものを行うことができる条件を整えます
術直後 当日の口腔内写真です
術前術後の口腔内写真です
この程度歯肉の位置を下げることで適切なかぶせものを行うことができます
かぶせものがよく取れる・歯根が折れるなどを経験された方は
歯の高さがなくなってしまっている場合があります
お気軽にご相談ください
2017/11/05
私たちは食事をするときに
あと18ミリ下の顎を上前方にうごかし咀嚼しようかとか
今は強く噛みすぎだから下の顎をあと20ミリ右斜め下方に動かそう
など考えずに咀嚼しています
これは全て歯根表面にあるにある歯根膜と言う組織が
反射的に脳に伝え行っているとされています
この反射的に行う運動の敏感さ(感覚受容器の数)には
歯の部分によって敏感さが違っているとされ
前歯の方では奥歯に比べ3倍その感度が高いとされています
また神経の残っている歯と神経の残っていない歯では
約2倍感度が高いとされています
そうすると単純な計算にはならないかもしれませんが神経の残っている前歯と神経を抜かれてしまっている奥歯では6倍の感度が違うことになります
この感度が低いことで咀嚼するときのリズムが狂い歯根が割れてしまったり
歯ぎしりによって
必要以上にエナメル質を削ってしまう行為につながる可能性があります
そのため当院では可能な限り
歯を抜かず神経を抜かない方法を選択し治療に当たっています
上記の症例も特に症状はありませんでしたが定期検診で撮影したレントゲン写真から
虫歯が疑われた症例です
銀歯をはずしてみると真っ黒に変色し虫歯が進行しているのがわかります
20代後半になると虫歯が進行していても症状が出ないことが多くあります
自覚症状がない状態でも定期検診を受診することで虫歯の早期発見
抜髄の予防につながると思われます
定期的なメインテナンスで天然歯を守りましょう
2017/08/29
毎月恒例の院内実習も今回で4回目です。
今回はセラミックインレーの形成について学びました。
セラミックインレーと金属のインレーの削り方の違いは
①セラミックは割れることがあるのでなるべく角のない、なめらかな形成をして
一定の厚みを持たせる
②窩洞の際に斜面をつけない(薄い部分が欠けるから)
といったところです。
これらの違いを表現するのに重要なのは使う道具(ダイヤモンドバーなど)です。
内側性の部分(歯の溝に当たる部分)を形成するのはインレーバーを用いますが、
右がメタルインレーを形成するときのシャンファーバー、
左がセラミックインレー用やセラミッククラウン用のラウンドショルダーバーです。
微妙な形状の違いがお分かりいただけるでしょうか?
さらに低速で細かい形成をするときに使用する、5倍速エンジンというものがあります。
歯科治療において道具の役割は大きく、使いたい時に使いたい道具が滅菌中などで
使えないのはストレスです。
かなもり歯科クリニックではそういったことがないように十分な数の器具が準備されていますし、
メンテナンスにも配慮しています。
良い治療のための設備は整っているので…より一層の技術向上に努めたいと思います。
2017/04/07
『保険と自由診療の違いは、治療する部位や詰めたり被せたりする材料の違いだけ』との
ご意見をいただくことがあります
もちろん、材料や使用する機器などが違うことも事実ですが、それだけではなく、『時間』の要素が
大きなウエイトを占めているということを、ぜひ皆さまに知っていただきたいと思います
奥歯が虫歯だった場合
虫歯を削り取って詰め物をする処置を行う場合
一回目
はじめに虫歯の部分をすべて除去
ベースセメント・バルクベースという神経を保護する詰め物を行います
保険診療の場合30分程度
自由診療の場合60分程度(ルーペやマイクロスコープなどの高倍率の視野で丁寧に虫歯を除去します)
二回目
持続的なお痛みがないことを確認して
保険診療の場合40分程度
1 銀歯を詰めるための形に歯を削り
2 寒天アルジネート印象法 にて型取り
3 ワックスにてかみ合わせの位置関係を記録
4 仮の詰め物をします
自由診療の場合60分程度
1 歯と歯肉がしっかり区別できるように
局所麻酔下にて圧排糸2本を歯肉のきわに設置
2 ルーペやマイクロスコープなどの高倍率の視野で
セラミックスを詰めるための形に歯を削り
3 シリコン印象法にて型取り
(精度の高い模型を製作するため 精度の高い模型製作材料を使用)
4 シリコン印象法にてかみ合わせの位置関係を精密に記録
4 仮の詰め物をします
三回目
保険診療の場合30分程度
1 銀歯を詰めるため,フロスのとおり具合や,かみ合わせを調整
2 セメントにて装着 終了となります
自由診療の場合70分程度
1 セラミックスを詰めるためフロスのとおり具合を確認
シリコン印象法で精度の高い型取りがされ,
さらに技工士も高倍率の視野で丁寧に製作されているため
ほとんど調整は必要ありません
2 装着する歯を徹底的に洗浄
唾液がつかない環境下で表面処理
セラミックス内面も表面処理をおこない
接着に良い環境を整えます
3 強度の高い特殊なセメントで接着
ルーペやマイクロスコープなどの高倍率の視野で
セメントの取り残しがないか確認 終了となります
残念ながら銀歯は再治療必要になる場合があります
症状はありませんでしたがレントゲン写真より銀歯の下が虫歯になっていることが
疑われたため銀歯を除去します
除去するとかなり変色し軟化した象牙質がでてきました
更に除去していくとかなり神経の近くまで虫歯が進行しているのがわかります
(う蝕検知液により青く染まっている部分は虫歯が疑われる箇所です)
この方の場合
MTA直接覆髄法を行い歯髄を除去せず温存する方法を選択されました
MTA直接覆髄法
単純に奥歯の虫歯を修復する方法に焦点をあて
ご説明させていただきましたが
保険と自由診療の行程と時間の差は歴然です
おなじ三回の治療ですが合計の時間は
保険診療で100分前後
自由診療で190分前後
それがすべて結果として反映されてしまいます
保険治療で複数回の治療を受けるよりも
長時間集中治療をご希望の方では
240分?500分(ほぼ1日)程度の治療を行う方もいらっしゃいます
もちろん自由診療により100%治療が行えるわけではありませんが
可能な限り再治療を行わず
「より良い治療、より確実な治療とは何か」をお考えいただき
「将来にわたって、ご自身の歯で長く快適に過ごすための治療」を
受けていただけると幸いです
2017/03/24
04.症 例, 05.虫歯治療, 10.精密根管治療, 17.審美修復
15年ほど前に前歯を強打して神経を抜いた歯が
最近急に着色してきたということで来院された患者様です
ご本人は左右対称をご希望され削ってセラミックスをかぶせる治療をご希望されましたが
まずはインターナルブリーチを行い
それで納得がいかないようでしたらはじめて削って
被せ物で左右対称になるように提案させていただきました
インターナルブリーチでは完全に左右対称にすることはできませんでしたが
患者様は満足されてこれ以上の介入は希望されませんでした
セラミックスをかぶせるだけですと歯根まで着色していることから
歯肉のきわの部分は黒いままでむしろ納得していただけなかったかもしれません
最小限の介入ですむようであればそれにこしたことはありません
お気軽にご相談ください
2016/11/05
根管治療を行う場合もうすでに神経を抜いてあるかどうかで
処置が変わることがあります
過去に他院で処置したセラミック冠のかぶっている歯に
根尖病変ができてしまい噛んだときの痛みが消えないため
冠を除去し感染根管治療を行う症例です
深い虫歯で神経を抜く場合や神経の治療のやり直しの場合
ほとんど下の歯の状態のように虫歯で歯冠部分がなくなってしまっている場合があります
穴のあいたセラミックス冠をはずし中の虫歯を除去したところです
比較するとこのように低くなってしまっています
このままだと歯肉周囲から出る血液や滲出液,唾液などが根管に混入してしまうため
それを防ぐ壁を作る必要があります
まず根面を処理し
光重合型レジンにて隔壁製作をします
横から見るとこのようになります
根管洗浄後
水硬性のセメントとセメントで二重仮封して本日は終了となります
これで根管治療の前準備が整いました
次回からラバーダム防湿をおこない根管治療を行っていくことになります
一つ一つの治療を的確に積み重ねることで
多くの歯を保存することが可能になると思います
根管治療は複雑で非常にわかりにくいと思います
疑問な点はお気軽にご相談ください